徳島の遊山箱

これは先日、新宿御苑に持って行ったお花見弁当です。おかずを入れた手提げの三段重は、徳島の遊山箱(ゆさんばこ)というもの。調べたらはなまるマーケットで水野真紀さんが紹介していたのも遊山箱でした。だんご3兄弟ママさん正解です!そしてカナさんもお持ちなんですよね!
e0105846_817162.jpg
中身は一応結婚11周年おめでとうのお赤飯と、あとは定番の鶏の唐揚げにポテトサラダとプチトマト。

e0105846_959522.jpgはじめて「遊山箱」を知ったのは2004年に発売されていた雑誌「リンカラン5月号」で。(今は休刊しちゃいましたね。たまに手にとっていたのにな。)

「遊山箱」とは、昭和40年ごろまで野山への行楽や雛まつりに使われたこどもたちが持つ弁当箱のこと。

小さな3段重には巻き寿司や煮物、ういろうなど、普段はあまり食べられない特別なごちそうを入れてもらって、旧暦の3月4日に、徳島の子どもたちはこれをもって、子どもだけで野山に遊びにでかける風習があったそうです。

昔は子どもにも水汲みや子守や農作業の手伝いなどの仕事があったけれど、この日だけはご馳走を持たせてもらって一日中遊ぶことができた。子どもにとっては幸せな一日。そんな思い出とともに遊山箱も忘れられた徳島独特の文化でしたが、近年このすてきな文化を復活させようと、徳島の方々は取り組んでいるらしい。

e0105846_9592135.jpgあるとき母にもこの記事を見せたら、母はすでに知っていて、家のしつらいにも使いたかったし、孫に女の子も生まれたことだから、初節句のお祝いにこっちゃんにあげるね、と贈ってくれました。うれしい!

そしてなぜかかわいいもの好きなようたんも欲しいというので、大きめの黒はようたんに(というか家族用に)。これは子どもの持ち物なので、普段使わないときは宝物入れになっています。

e0105846_9593115.jpgこれから娘が歩くようになったら、毎日のようにお散歩に出かけるだろうし、そうなったらこっちゃん用の小さな遊山箱にありあわせのおかずを詰めて、近所の公園や原っぱに出かけたいなと思います。

覚えていなくても、当たり前に思っていても、子どもの心のどこかにお母さんのお弁当の思い出が詰まっていたら、その子たちは健やかに育っていくんじゃなかろうか。そう信じたいです。

親が子にしてあげられることなんて、きっとそんな小さなことの積み重ねなんだと思う。

e0105846_9594051.jpgこれは「漆器蔵 いちかわ」のもの。「楽天」あたりでも遊山箱の扱いはあるけれど、お手ごろ価格でも中がプラスティックだったりとちょっと残念なので、こんなちょっとぜいたく品だからこそ、木製のしっかりしたものを使いたい。この遊山箱、これからたくさん活躍してくれることと思います。
[PR]
by higumake | 2010-04-20 14:20 | お弁当 | Comments(19)
Commented by 香織 at 2010-04-20 18:32 x
あさこさんこんばんわ!

「お弁当」の存在って小さいころは当たり前で、晩ご飯オンパレードの見た目地味なお弁当だったりするとそれはそれは恥ずかしくて、鮮やかなお弁当を食べている友だちが羨ましかったりしたものでした。
でも今自分が作る番になると、母が作ってくれていた冷凍ものに頼らない昨夜の晩ご飯のおかずたっぷりのお弁当のありがたみがわかりますね。
なんてことないおかずなのにお弁当につめるだけで、本当においしい。ひぐま家さんみたいに手作りのお弁当をもって休日に家族で出かけるのが今の夢です。(14日に無事赤ちゃんが産まれました!)
Commented by saina1218 at 2010-04-20 22:04
以前の記事を読ませてもらった時に、もしや??と思っていたのですが、やっぱり遊山箱だったんですね!和風な絵柄と色合いがとっても素敵です。
うちにもありますよ~。小さい3段重のものです。やはり、両親がコトの初節句のときに贈ってくれました。大事に使わなきゃ!と思い普段使いにはせずしまったままなのですが、使わないともったいないですね。お弁当やらお菓子やら詰めておでかけしたいと思います。
遊山箱の風習はうちの父が幼かった頃はまだ残っていたらしいですよ。私が幼かった時にはちょっとすたれていたのかもしれません。(私や妹は遊山箱持っていないんですよ。)
これから私たちの世代がこうやって少しでも昔のよき風習を学んで次の世代に伝えていけるといいですよね。
Commented by ange4432 at 2010-04-21 08:58
遊山箱っていう名だったんですね〜
へ〜こんな風習があるんだ〜と読ませて頂きました。
しっかし便利で可愛いですね♪
なんか昔の子供がみんなこれを持って遊びに行ってるのを想像したら面白い!かえって贅沢ですね!!
いろんな柄や色があるんですね〜
そんな鮮やかなブルーがあるとは意外でした...可愛い☆
ほんとこんな粋な風習次世代に引き継がれて行ってほしいですね〜
Commented by aya-hikaru at 2010-04-21 13:51
私もあさこさんの記事を読んで初めてこういった風習があるということを知りました。地方独特の文化、それぞれで楽しいですよね。そして勝手ながらも是非途絶えず引き継いでいって欲しいと願うばかりです。
HPを見てみるとカラフルで大きさもさまざまでこれは楽しい〜
そばで息子が指差して欲しがっています(笑)
3段重ねを風呂敷に包んで公園で目を引く一家がいればそれはひぐまファミリーですね!!
Commented by hanana-ued at 2010-04-21 18:54
そうです、我が家にもあります~。
今度日記にもアップしようかな。
あさこさんちのは、けっこう大きめな遊山箱に見えますがどうでしょう?
(お弁当を詰めた感じがけっこうたっぷり入ってるように見えるので)
我が家のは、ほんとに子どもの持ち物という感じで、小ぶりのものです。
まだ、普段手元において置くには怖い(まだまだうちのギャングたちの扱いが手荒そうなので)ので、しまいこまれていますが、そのうちそれぞれにようくんのよに宝物入れとして渡したいです!
Commented by だんご3兄弟ママ at 2010-04-21 21:42 x
わーい!正解だ!  なんてね。
色も大きさも種類が豊富なんですね。この形、日本らしくないですか?素敵です。水野さんもお子さんの朝食の時に使ってましたよ。小さいもののようでしたが。私も欲しくなってしまいました。色々使い道がありそうですしね。
Commented by nonchi at 2010-04-22 10:56 x
ずっと以前にもコメントさせていただいたことのある者です。
いつも楽しみに拝見させてもらっています。
実は私は生まれも育ちも徳島です。でも残念ながらこの風習を知ったのはずいぶん大人になってからなんです。
徳島でも忘れかけられていた風習なんでしょうね。
せっかくこんな素敵な文化があるのに・・・
うちも早速買っておべんと詰めておでかけしたいと思います。
Commented by seicento at 2010-04-22 22:35 x
遊山箱、初めて存在を知りました。
箱の出し入れがまたこども心をくすぐりそう。

来年春の次男の入園までお弁当作りが空くので、私もせっせとお弁当もって出かける機会を作りたいです。

Commented by higumake at 2010-04-23 07:58
★ 香織さん、まずは赤ちゃんの誕生、おめでとうございます!無事に生まれたんですね、よかったよかった!香織さんもおつかれさまでした。今はひたすら寝んねでしょうが、そのうち家族でお弁当を持っておでかけも楽しめるようになりますね。このブログもそんな日々のためにちょっとでも参考になれば・・・私もとてもうれしいです。
Commented by higumake at 2010-04-23 08:01
★あやなさんも徳島出身ですものね。ことちゃんもお祝いにもらったのですね。高度成長とか科学技術発達とか・・・その影でこうして忘れ去られていこうとしていた風習もきっとたくさんあるのだろうな。たとえ私達の子どものころには一時すたれてしまっていても、こうして孫の代で復活しつつあること、ちょっとうれしくなりますね。
Commented by higumake at 2010-04-23 08:04
★angeさん
遊山箱という名前の響きがまたいいですよね。そして子ども用のは本当に小さくてままごと道具みたいなんですよ。よく考えたら本物のままごと!?というか、高級ままごとですね。子どもが小学生に上がる頃にその子専用に与えられたというから、プライベートのランドセルみたいなものだったようです。
Commented by higumake at 2010-04-23 08:06
★ aya-hikaruさん
私たちが知らないだけで、地方にはそれぞれにおもしろい、すてきな文化がたくさんあるのだろうな~と思います。我が家のは花丸や桜に竜田川など女の子っぽい柄のばかりですが、鯉のぼりとか新幹線とか、男の子柄のものもたくさん揃っているようです。ブルーのもかわいいですよね。
Commented by higumake at 2010-04-23 08:10
★カナさんちのも是非是非見せてください~。こういうのって大事に思うあまりついつい棚の奥に眠らせてしまいがちですが、それではもったいないので、じゃんじゃん使うことにしました。漆器もまたしかり・・・。わが家の遊山箱、黒いのは確かにこどもが持つには大きめです。でも朱色の方は手乗りサイズでそれはそれはかわいい。中のお重も一片が10センチでした。これに詰めるお弁当、リアルおままごとです!
Commented by higumake at 2010-04-23 08:13
★だんご3兄弟ママさん、正解でした。水野真紀さんが紹介していたところ、見たかったです。朝食にも使っているとはびっくり。でもこんなのに入っていたら楽しいでしょうね。おやつ入れに使ってもよさそう。あけるとき、今日はなんのおやつかな~と。3段の重が3色になっていたり、横にヒョウタン型の小窓が開いていたり、とてもかわいいつくりで、こういう細かいところとっても日本的ですよね。
Commented by higumake at 2010-04-23 08:18
★nonchiさんは生まれも育ちも徳島なんですね!ほんと・・・ブログをやっていると、普通では出会えなかったであろう人とこうして出会えるので楽しいです。手放していい悪しき風習は潔く捨て去ってしまってよいと思いますが、こんなすてきな文化は忘れないで伝えていって欲しい。とはいっても、昔みたいに近くに野山があるわけじゃない。こどもたちを取り巻く環境も、いい意味でも悪い意味でも恵まれすぎている現代なので、以前と同じとはいかず、形は変わっていくのだとは思います。
Commented by higumake at 2010-04-23 08:23
★ seicento さん
知らないことっていっぱいありますよね。お弁当・・・散々作ってきたけれど、ふたりとも小学生に上がりぱったりと日常的なものではなくなりました。なので今は行楽?のお供です。でもでも~今の私の本音は大人だけでゆっくりレストランで食事がしたい・・・。それが出来ないのでいってみればしょうがないな~といった感じで作っているんですよね~お弁当。なのでこの記事も若干負け惜しみありです(笑)。
Commented by はなまる at 2011-05-22 18:35 x
水野真紀さん愛用 「遊山箱」紹介ページ
 ↓↓↓↓↓
http://www.shokokai.or.jp/36/3636211036/index.htm#sin1
http://www.apica.or.jp/shopinfo/07/sp-main.htm

Commented by tori-metal at 2016-04-25 19:07 x
子供のころおゆさんへ行きました。すっかり忘れていました。
大分でしたが、徳島の風習ということは、古代ユダヤの風習かもしれません、また、起源は恐ろしい話でしょう。そんな気がします。子供のころは、楽しみにしていました。
Commented by higumake at 2016-04-26 13:39
★tori-metalさん、こんにちは。
大分にもこのような風習があったのですね。
日本って、ユダヤの風習と似たようなものを持っていたりします。なんだったか今、思い出せないのですが、へ~これもそちらの風習だったの???ということがあってびっくりもしました。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。



<< 仕方がないので始めました。 のんびり東京散歩~麻布十番・東... >>