パーマネント野ばら

本を読むのはとても好きなのですが、現在空いた時間は今のうちの家事しとこ!などとついついそちらに向かいがちで、読書するような本当に自由な時間はなかなか持てていません。というわけで内容が相当おもしろくないと、一気に読むということが出来なくなりました。中断しているうちに冷めてきてしまうのですね。でもこれは久々に一気に読みました。
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小中学生の頃、トイレ行くのも一緒(連れしょんってありましたよね?)、教室の移動も一緒、毎日毎日お手紙交換したり、いつも一緒、みんなと一緒じゃないと友だちじゃないみたいな女子の世界って、正直しんどいし面倒・・・と思っている女子でした。そんな中でいいこともあったけれど、イヤなこともそりゃあたくさんあって、高校に入って仲良くしていた友だちもいたけれど、ひとりでもいっかと常につるむようなことはもうやめた。そしたら男子と仲良くなりました。居心地よかった。大学はもっぱら一人か男子たちとお昼ご飯食べていたなあ。なつかしい。

そんなだったので、ずっと生まれ変わったら男に生まれたいと思っていたのですが、大人になってからはやっぱり生まれ変わっても女だよね、と思えるようになりました。女子道はきびしいときもあるけれど、断然自由で、たくましくて、楽しんじゃないかと。(夫や息子達見てると、男子の道もいいなーとも思うのだけどね。だって女子よりいろいろなことがシンプルだから、シンプル好きとしては惹かれます。)

前置きが長くなったけれど「パーマネント野ばら」は女の世界の話です。あけすけな話もたくさんあって、か弱そうな振りしてても本当はたくましいし(その逆もある)、図太そうに見えても案外繊細だし(その逆もある)、嘘もつくし、懲りないし、したたか。これが年を追うごとに強化されても行く・・・これが女なんだよね。同じ女として、ごめんなさいね(笑)。

原作が次々映画化されていて、先日はテレビで壮絶な生い立ちも紹介されていて、以前からとても興味があった西原さんの作品。この度やっと手にとった一冊で、ずきゅーんとやられてしまいました。だって女たちの下世話で壮絶な生き様を笑い飛ばしながら、その一方で気付くと愛おしく抱きしめられているようで・・・。

今は亡き井上ひさしさんの有名な言葉があります。

「むつかしいことをやさしく
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
そしてゆかいなことは
あくまでもゆかいに」

この人の本はまさにそんな風に書かれているように思う。西原さんご本人が言っていた言葉も印象的でした。

「どん底でこそ笑え」

彼女は漫画家です。分類ではギャグ漫画家に入るのかもしれません。でもその笑いの奥には、海なんだか、井戸なんだか、泉なんだか、地獄の沼なんだかわからないけれど、確かにナニモノカがひろーくひろーく広がっているように思うのでした。

パーマネント野ばら

西原 理恵子 / 新潮社


パーマネント野ばら (新潮文庫)

西原 理恵子 / 新潮社


既に文庫落ちしています。
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by higumake | 2010-05-17 12:11 | 日々のくらし | Comments(11)
Commented by fukuroom at 2010-05-17 13:36
私も似たような子でした。頼まれれば人のトイレにはついて行くけれど自分の時は1人。高校時代は「グループ」には属しつつも他のグループにも1人ふらふら…「私って自由電子(マイナスイオンでもプラスイオンでもなく)みたい」と思っていました。…のでまたしても勝手に親近感を覚えています。西原さんの本は「毎日かあさん」専門ですが、一度読んでみようかな。
そして家出の件はコメントすっかり出遅れました。仕事を辞めてはじめて、いかに仕事が自分の居場所になっていたかすご~く感じる毎日です。今の自分は何だか居場所がない。家族に評価されないとなおさらそう感じます。あさこさんもそうだったのでは?きっと褒められるにせよ、怒られるにせよ、誰かが自分に評価を下してくれることこそが、自分の存在価値なんだろうな~と思いました。子どももそうなんでしょうね。褒める時もあれば叱る時もあるけど、そうすることが子どもを認めることで、無関心が一番いけない。あさこさんの記事を読みながらそんなことをぐるぐる考えてしまいました!
(長くてごめんなさい~!)
Commented by tunchan-mama at 2010-05-17 13:47 x
今、中学生の娘・・・女子の世界にくたびれ果てています。相談にのりながら「わが道も同じだったよ」と自分にいいきかせながら。確かに女子の世界は面倒ですよね。お兄ちゃんが相談相手では「めんどくせ~」で終わりですから、解決せずなんです。悩みながら成長してくれるでしょう。
Commented by higumake at 2010-05-17 20:08
★fukuroomさんにはお見通しだなぁ。人間って子どもも大人も誰かに認められたいし、褒められたいし、誰かの役に立ちたい生き物なのでしょうね。それが仕事というものだと、そもそも仕事って誰かの役に立ったり人を幸せにするためにあるものだから、とても分かりやすく反応が返ってくる。自分が考えたことが形になって、お叱りを受けるにせよ、評価が分かりやすい。でも家庭ってそういう場所じゃなくて、評価はとても見えづらい。育児なんて長期的過ぎて、これでいいのかなんて一生分からないかもしれない。そんな次元の違う場所に生活するようになって、仕事辞めた後は私はちょっと途方に暮れました。でもここでしっかりやったら仕事と同じように自分の力になるんだとも信じているのです。
自由電子な女子、かっこいいです。でも「群れ」から離れて一人になってみると、いろいろ見えてくるものもありますよね。同じく単独で行動している女子の存在に私は気付きました。そして新しい出会いもそこから生まれるんですよね。
Commented by higumake at 2010-05-17 20:10
★ tunchan-mama さん
うんうん、娘さんの気持ち、抱きしめたくなります・・・。ささいなことに一喜一憂して、ちょっとしたことに考え込んで。世界はそこだけじゃないのだけど、毎日生活するのはその世界で、そこが心地よくないのは一大事。後から考えればたいていのことは大したことではないのだけど、それに気付くにはまだ幼すぎるのでしょうね。でもみんな通る道、いつかそんなこともあったね~と笑える日が来ますように・・・。
Commented by さとみっと at 2010-05-17 22:00 x
私も西原さん大好きです!
あちらのあちらにもつぶやきましたが、明日のいいともに西原さんがゲストで出るそうですよ!
お時間あったら見ましょう~。ふふふ。

そして私も女子の世界面倒で、男子の多い学校に進学しました(笑)
でもオトコっぽい女子と結局ずっと楽しくわいわいしていましたが。
社会人になっても男社会だったので、
いま周りが女性ばかりでたじろいています。

私は複数の居場所に所属して、逃げ場所を作っているのかもしれない。
と、ちょっと考え込むと怖いテーマに気がついてしまいました。
あさこさんに宿題もらった感じです。
Commented by higumake at 2010-05-18 08:31
★さとみっとさん
女性が多い職場の男性管理職は、それはそれは大変そうですよね。私も大学は男多めのところに行きました。さっぱりしていてそれは楽な学生ライフだったなあ。
そして子ども生んでお母さんになると、ここが女ばっかり(笑)。でもそれがすっごく楽しくて、集まると何時間でも女子トーク!女子高ってこんな感じ?と今更ながら学生をもう一度やっているような時代もありました。いろんな場所に居場所があるって健全だと思います。おしゃべりが楽しいグループ、手づくりが好きなグループ、幼稚園時代の仲間、公園での仲間・・・今も仲よくしている人もいれば、きれいさっぱり音信不通の人もいて、いろいろあるものだ。私なんかこれからまた公園デビュー?とか幼稚園デビューとかあるので、どうなのかしら。また楽しめるといいな~と思っています。
映画公開なので西原さんも番組宣伝かしら。映画はどうなのかしら。DVDになったら見ようかな・・・。
Commented by ange4432 at 2010-05-18 11:03
あさこさんもそう言う中?できたんですね〜
私も高校&大学と理系だったので、ほんと女の子は少し...の中で生活してきたので、女子校とかどんな世界か不思議でいっぱいでした!
確かに今...子供を通していろんなグループ?に所属してるんだな〜としみじみと思います。
まっいろんな刺激をうけ楽しむのありだな♪と。
でもやはり続いて行く人はB型さっぱり系が多い気が...笑
あさこさんこれからまた今度は女の子ママとしてのデビューですね♪おおげさかな?笑
いろんな出会い楽しんで下さい♪

Commented at 2010-05-18 14:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-05-18 14:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by higumake at 2010-05-19 08:28
★angeさん
私も同じく理系で、小学校からずっと共学校で育ってきたので女子高はどんな感じ?と興味いっぱいです。子どもを幼稚園小学校と通わせてきて、ほんとうに私にもいろいろな出会いがあったけれど、その場で終わった関係も数しれず。結局今も続いているのは、私もさっぱりさばさば愚痴の少ない気持ちのいい人たちばかりですね。
Commented by higumake at 2010-05-19 08:43
★カギコメさん
強くたくましくやさしく肝っ玉の据わったおばちゃん、私もなりたいです!「パーマネント野ばら」にはそんなおばちゃんがいっぱい出てきますよ~。
そして男子の世界、いよいよ女子とは違ってきてシンプルでよいのです。子どもたちは毎日放課後はぷらーっと公園に出かけていくのですが、特に約束なんかしないで行ってもその場にいる友達や知らない子と楽しそうに遊びます。女の子にはそういうことがないみたい。必ず約束して出かけて、約束してない子とは遊ばないのだとか。その辺にすでに疲れちゃってる女の子は、男の子と遊んでます。グループ化してきたり、その中にリーダー格の子が出てきたり、女の子の世界はだんだんと複雑になっていくようで・・・。そしてわが家にもきてくれた女の子、うれしかったけれど、ついに女子がきたか~と頭の片隅ではすこし思った。でも健やかにたくましく女子も男子も育っていくと思います。なにがあっても家は居場所、親は味方でいたいですね!
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