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こどもの食はお母さんが守る!の勉強会

乾燥注意報が1ヶ月以上続いていたほどしばらく良い天気だったわけですが、どうしても出かけたい昨日に限って朝からみぞれ~。気温も1度とものすごく寒い!どんだけ普段の行いが悪いのでしょうか(苦笑)。

そんな中、こっちゃん連れて執念で歩かせ、電車に乗って講演会に出かけて来ました。テーマはこどもの食はお母さんが守る!というもの。(こどもはおやつと保険代の100円で2時間保育というのにも惹かれ・笑。)

テーマがこれなので、来ている方々はこどもを持つママさんたちで、質問コーナーでは次々質問の手が上がるほど皆さん問題意識が高い。ちょっと神経質過ぎる人もいたけれど、それでも少なくともチェルノブイリの後は、1000キロ離れていても!気をつけてきた人とそうでない人には、被ばく量に明らかな差があったようで、後で泣くよりはいいのかもしれない。



「ただちに健康に被害はない」なんて当たり前のことで、問題なのは何年後、何十年後かの話。大丈夫と思っていた関東以南の地域からも(海からも)放射性物質は出てしまっているし、今後肥料として汚染汚泥がまかれてしまったら、安全だと思っていた土地だってなくなってしまう。

それでもこのまま普通に暮らしていれば、おそらく何も知らずに暮らせてしまうのが怖いところで、しかし後になって、知らなかった、何も聞いてないでは済まされない問題なのが、本当に怖いところなんだと思う。

チェルノブイリ事故後も、こどもの食べるものに真剣に取り組んだ人たちは「ベクレル派」などと揶揄されたりもしたらしいけれど、あとで泣きを見てからでは遅いこともあるのですよね。

政府は終息宣言を出して、すでに過去の事みたいな風潮が出来上がりつつあるけれど、むしろ食品に関してはこれからが正念場と言います。

加工品の材料に2011年度産も使われ始めているし、海の汚染は今から2年後がピーク。せっかく除染しても肥料に汚染汚泥が使われてしまったら、また食品汚染は繰り返される。だから私たちはずっと監視していかなければいけないのです。

なのに政府も研究者もいろいろ言い訳してデータは今まで同様おそらく出してはこない。だからもう個人個人で信用あるところを選び、リスクを引き受けていかなきゃいけない。なんだか悲しい世界になってしまいました・・・。

(これは余談だけど、ほんと情報ってまんべんなくでてくるわけでないのだなあとつくづく思う。イタリア沿岸で豪華客船が座礁したニュースは流れても、そのイタリアで預金の引き出し制限がかかっている、というニュースは流れてこない。世界経済危ないのでは?と、こっちの方がよっぽど重要なニュースだと思うのだけど・・・。)

だからといって、命を支える食料を輸入に頼ればいいという論調は違う。そういう考え方が、原発も作ってきたとも言えるのでは?と。

とにかく安全な食べ物と原発と言うのは相いれないもの。何が大切か、私たちはもう一度この突きつけられた問題を、他人事ではなく自分の事として考え、正しいと思えるものを選びとらなくてはいけないのでしょう。

これは別の人が言っていたことなのですが、放射能と同じように農薬だって、食品添加物だって、日常品の化学物質だって、排気ガスだって、工業廃水だって、黄砂だって、光化学スモッグだって、ストレスだって、果ては便利すぎる生活だって、やはりヒトに悪い影響はあるわけで、今ここで根本的な食べ方(生き方)を見直すかどうかが大事なのでは?ということ。たとえて言えば、今まで通り適当に食べている(生きている)九州や北海道の人より、食に気を付けた福島の人の方が何倍も健康になるのでは?ということ。たとえですよ。確かに放射能の影響で0コンマ数%がガンになるかもしれない。でも普通に暮らしていても3割がガンになる。だったらガンにならないような生活をして、3割の方を下げちゃったら結果はどうなんだろうと。


・・・そんなことをいろいろ知り、いろいろ考えました。


講演会なんて久しぶりだったけれど、何かを学ぶって良いものです。この日は久しぶりにこどもから離れて、頭も少し使った気がして良い刺激になりました。そして感じたのは、ここでも二極化が進んでいるな、ということ。気にしていく人、もう全然気にしていない人。

ちなみにホットスポットではない東京に住んで、今後もそこで暮らす私のスタンスは、知識だけは正しくもって、出来る部分ではしっかり気にしつつ、ここまでと決めたら、あとはもう気にしないで楽しく暮らす、というものです。心配し過ぎると、その心が病を引き寄せてしまう。そういうひとの方がむしろ心配です。

放射能被害に関しては、特に今この状況である低線量に関しては、正直研究者もまだよくわかっていない部分なんだと思います。だからこれは悲しいけれど、大いなる人体実験なのでしょう。そう思いました。
by higumake | 2012-01-21 14:45 | 赤ちゃんのいる生活


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