日々の出来事は日々水に流していかないと、子どもとの、特に男子との生活はやっていけませぬ。女子には計りかねない発想をするし、謎も多いし、前々から分かっていたはずなのに、「なんで今言うかな~?」と言うことも多い。今しか生きてないんじゃないかと思う。
一時期メディアで騒がれていたとある学習会の先生は、講演会や著書で「男の子はカブトムシだと思え」というようなことを語っていた。「カブトムシは跳びたいときに飛び、食べたい時に食べるでしょ。そこでいちいち”なんで今飛ぶの?”とか思わないでしょ。男子も同じなんですよ。なんでここで回るの?なんで今それするの?と母親は思うかもしれないけれど、彼らはカブトムシなので、回りたいときに回っているだけなんですよ」みたいな話。
夏休み中の彼らの行動に、夫も苦笑しつつかなり呆れていたので、「男子はカブトムシだと思うといいらしいよ。私はそう思っているよ」とアドバイス。
新学期初日も、「念のため・・・」と時間割にない算数教材まで持って行ったぴよじくんでしたが、登校したと思ったらすぐに帰ってきて、時間割にある国語の方を忘れたと慌てておりました。国語の宿題のことで頭いっぱいで、教科書のことはすっかり忘れていたようです。でたよ、どこが「時間割は完璧!」なんじゃ~!と罵倒しかけたが、そうだった、カブトムシなのによく思い出したね、と穏やかな気持ちで送りだしました。
一方のそうくんは、登校直前になって「あの、靴下がみんな穴空いちゃってるんで、縫ってください。もしくは新しいのを買ってもらってもいいですかね」と言ってきやがった。なんで登校直前に言うかね。それとも洗濯の時に、私がいちいちチェックしていつの間にか縫うなり買うなりしておかなきゃいけないのかしらねぇ。それが心遣いというもの?それが母親のやさしさ?いや、ちがうだろ、自分のことくらい自分で管理しろ、と言いたい。
というわけで近頃はもっぱら「カブト1号(そうくん)」「カブト2号(ぴよじくん)」と彼らを呼んでいたら、最近は子どもたち自身も自虐的に「カブトはそろそろ行ってきます」などと自分のことをカブトと言っていて、結構気に入っちゃっているのか?とそれもどうかと思いますが、妹からも「カブトがまた忘れてるよ~!」などと言われ、まったくもって威厳のないひぐま家の兄たちです。
早く人間になってね❤
(※写真は本文とは全く関係のないカブトムシの絵本です。ちなみに女の子は生まれてちょっと経つと、ヘンな虫など経由せず、すぐに人間の女の子になります。3歳児のこっちゃんも既に完璧に女子です。言われたことは忘れないし、説明したことはちゃんと出来るし、そしてちょっとめんどくさい感じとか、これはまさしく女子だなあ、と。)