今日は中学の合唱コンクール。 こどもの行事はいろいろあれど、私はこの行事が一番好きかも。 それは多分、難しい年頃と言われる中学生の、ひたむきな姿が見られるからなんだと思う。 毎年、大きなホールを借りて行われる。 ピンと張り詰めた空気の中、ふざけられるような雰囲気はない、 ガチの、本気の勝負を見ることができる。 3年生にとっては最後の大きな行事。 これが終われば、もう受験しかない。 「明日は女子が泣くんだろうな・・・勝っても泣くし、負けても泣くし」 昨晩はそうくんがそんなことをつぶやいていました。 「泣かれるとちょっと困るんだよね・・・なんて声かけていいかわからないし」 とちょっと困った顔にも。 そこは、男子ですから!泣いてる女子には弱いんです。 当日、3年生の合唱はほんとうにすばらしいものでした。 小学校でも、中学入ってからもしばらく、やんちゃと言われ、 手を焼かれていた学年なのです。 でも、今はもうその当時の面影はない。 今日は外部の講評の先生からも、「すばらしい」と褒められる学年になった。 感慨深いな。小学校の先生にも見せたかったな。 そうくんのクラスは、結果は入賞を逃しました。 金賞を目指してきたし、遜色ない出来だったと思うのだけれど、 結果は結果。 もうクラスの皆が絶句して、普段おちゃらけて皆を笑わせる男子ですら、 ひと言も話さなかったと。 終わって解散するときに、担任の先生がひと言ふた言話し、 「何か言いたいことがある人はいる?」と生徒たちに聞き、 それでもショックのあまりみんなだんまり・・・。 その空気が苦しくなって、そうくんが手を挙げたそうです。 「目標は金賞だったかもしれない。 でも目的は違うところにあったはず。 団結すること。絆を深めること。 僕たちは頑張ったし、目的は達成できたと思う。」 悔しがれるのは、精一杯やったから。 物事を懸命に、自分に出せるすべての力で取り組み、 歌が好き、一緒に歌える仲間が好き、 という気持ち溢れる合唱をした。 楽しい学校生活、辛い時に支えてくれた仲間への感謝、 そういった思いを彼らは歌に込めた。 それが形になったから、 賞よりも価値のある何かを、 彼らは見つけることができたのではないかと思っています。 どんなことでもちゃんと取り組んだものは無駄にはならない。 それは経験と言う、すばらしい糧になるんです。
by higumake
| 2015-10-28 21:00
| こども
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