世界の中心で叫ばない『この世界の片隅に』

先週、夫が有休を取れたので、一緒に映画に行ってきました。
派手さはないながらも、確実に来場者数を伸ばしている
「この世界の片隅に」を観に。

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戦時中の広島の軍港、呉市の片隅に暮らすふつうの人たちの話。
戦争の足跡が聞こえてきて、
そのうち戦争に駆り出される人が毎日出るようになって、
その人たちが死んで帰ってくることも当たり前になっていく。

そんな日々にも、
少ない食料を工夫してごはんを作って食べ、
洗濯物を干す日常がある。

戦時中ではあるけれど、ただただ暗く苦しいだけではなく、
人を好きになったり、
おもしろいことがあれば笑ったりもする。
でもどう見たって悲しく辛い日々ではある。

激しい戦闘シーンはない。
なのに、じんじんと迫ってくる
戦争というものの残酷さと悲惨さはなんだろう。

とても近しい家族が亡くなっても、
「すぐに伝えられなくてごめんね」「うん」と
彼らはどこまでも声を荒げない。

でも人の見ていない所でわんわん泣いていたりはする。
でもまた家に帰って、ごはんを食べる。

平和な日常なんて一瞬で壊れてしまうけれど、
壊れてしまった後も、また新たな圧倒的な日常を、
人は生きている限り、けなげに、たくましく続けていくのです。

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うちの小学一年生の娘が見たらどうかな、
まだわからないかもしれないけれど、
少なくとも高学年になったら、
そして大人は、みんな見たほうがいいです。

推薦図書ならぬ推薦映画
新しい形の戦争映画に思えます。
息子たちにも、これは見るよう薦めておきました。


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by higumake | 2017-03-01 16:30 | 日々のくらし | Comments(2)
Commented by Chiaki at 2017-03-02 09:55 x
あさこさん、おはようございます。
私も1月に見てきました。あさこさんが書かれているように、戦時中も普通の暮らしがあること、でも重く哀しく辛い日々であるのですよね。子供を持ったからこそ感じることもありました。
じんわりと、でも後から様々な想いが込み上げてくる映画でしたね。ホント、息子にも見せたくて薦めています。原作本も読みたいな。

昨日、『彼らが本気で編むときは、』を見てきました。『かもめ食堂』の荻上監督作品ですが、これも良かったですよ~!LGBTのことだけじゃなくて、今の日本の問題を、声高にではなく、でも心の奥底に届くように描かれていました。機会があったらぜひ!
Commented by higumake at 2017-03-03 21:05
★Chiakiさん、こんばんは。この映画は長い期間公開されていますね。この日は平日でしたが、レディースデーだったのもあるのか、ほぼ満席でした。
非常時にも、人って食べなきゃ生きていけないし、着たものは汚れていくから洗濯だってするんですよね。私も子どもを持った今だからこそ、また別の視線で、この映画も見ていたような気がします。原作本!私も読みたいと思いました。
『彼らが本気で編むときは、』これ、気になっていたんです。時間作って観にいってきたいと思います。映画・・・やはり映画館で観ると違いますね。
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