「食品の裏側~みんな大好きな食品添加物」

図書館で予約した本がやっと手元に来ました。予約当初は確か300人待ちだったと思います。半年くらい待ったかな。この本の著者は元添加物を売っていた商社マンで、会社を辞めてからは添加物について全国で講演されています。その模様はテレビで特集を組まれたりもしていました。食品業界の偽装などで賑わう嬉しくない昨今、この手の話は皆さん気になってはいるのですね。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
安部 司 / / 東洋経済新報社

とても易しい言葉で書かれた衝撃的な内容の本です。添加物漬けの加工品たち。でもそれを作った企業が悪いだけじゃない。それを選んできた私たち消費者にも罪はあるのです。メーカーの語る「安くなければ主婦は買わない」本当にそうかな?だとしたら主婦も馬鹿にされたものだと思う。そして安くて便利の代わりに私たちが失ったもの。原因があればそれに沿った結果が待っている。因果応報。添加物が身体に悪いということより、家庭の食卓を崩壊させうるものなのだ、というのが怖いし悲しいと思います。

子どもは自分で食べ物を選べません。親が選らんだものを食べて育つしかない。そうなると親の責任は大きいと思うのです。これからの世を担う子を持つ親、子育て世代こそ読むべき本だと思いました。また意表をついて泣ける本でもあります。命を冒涜しているようで、悲しくて虚しくてやるせなくて読みながら泣けてきました。

著者自身はそんな食品添加物を世に広めた張本人でもあり、でもある日自分の子どもがクズ肉と薬で作られた市販のミートボールを嬉しそうに食べているのを見て、家族も消費者なのだと気付き、一晩悩んで会社を辞めたと言います。熟練の技が必要な加工にも、薬を使えば即問題は解決できる。でもそうやって職人達の魂も売らせていたことに驚愕し、懺悔の気持ちも込めてこうして本を書き、全国で講演しているのかもしれません。必読です。
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by higumake | 2008-05-10 20:56 | 日々のくらし


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