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子どもの読書というもの

今日は2カ月ぶりのアンダー30度だったようですが、まだまだ残暑は厳しそうです。それでも毎日放課後は遊びに出掛ける子どもたち。水筒を持って公園で遊んでいるのですが、帰宅時にはどろどろのぐちゃぐちゃ。「暑かったでしょう?」と出迎えると、「暑くないよ、帽子被っているから。」と真顔のようたん。いや~帽子をかぶっていても暑いと思うんだよね・・・。
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そんなようたん、家では最近とてもよく本を読んでいます。絵の多い薄い本は卒業のようで、今ハマっているのは岩波少年文庫。今公開されている「アリエッティ」の原作は「床の下の小人」で映画を観る前にそうくんは既に読んでしまったよう。岩波少年文庫は、星の王子さまやナルニア国物語、あしながおじさん、グリム童話、アリス、シャーロックホームズ、くまのプーさん、ドリトル先生、トムソーヤなどなど、名作の宝庫!むさぼるように読んでいってほしいと思います。

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印象に残った本の絵はついつい描きたくもなるようで、たまにこうして絵も描いています。

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お勧め本だそうです。

新聞を読んでいたら、こんな言葉が目に入りました。 
「本のない家は窓のない家と同じ」
「ゲド戦記」を翻訳した清水真砂子さんのお話で、新聞のサイトでも恐らく読めると思うのですが、大変興味深いので一部引用します。

「子どもだから黄金時代なんてうそばっかり。子どもくらい縛られて不自由な存在はない。」経済力がなく自由に移動もできない。閉じ込められた世界にいる、と。大人になれば、よろいを着ることを覚えるけれど、幼い子どもはよろいを持たず、素肌をヒリヒリさせている。はぐらかす術(すべ)も持っていない。
そんな子どもが本を読む。現実よりもっとえげつない大人がいて、もっとすてきな大人がいる。「こんなに世界って広いんだ」と感じ取ることができるという。
すぐれた子どもの本は「大きくなるって楽しいことだよ。生きてごらん、大丈夫」と背中を押してくれるもの。「苦労してもなかなか幸福にならない主人公を応援していたつもりで、人生の予行演習をやっていたのかもしれない」と、子ども時代の読書を振り返った。
「毎日帰りたくなるような家庭をつくるのは至難の業。でも、子どもはそんなにヤワではない。週に30分でもいい。『この親の子でよかった』と思えるような瞬間があればいい」
2010年2月16日朝日新聞


一人が経験できることは限られているけれど、本を読むことによってさまざまな考えや世界があることを知り、文字通り世界が広がっていくのだと思う。

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今、シュタイナー教育の本もちょこっと読んでいるのですが、そこでは7歳までは身体の基礎を作る時期なので、その時期に知育をしてしまうと正常な身体の発育を妨げてしまうことになる、とありました。脳を使い過ぎる早期教育などさせず、テレビやネットやゲームや電子おもちゃなど、刺激の多いものからもできるだけ避け、身体を使い、メルヘン(想像力を養う)の世界をたっぷり味わせることが大切と。子育てに正解はないからこそ、何がベターなのか、いろいろな考えを知ることが私にも大切なのだなと思う。

ちなみにようたん、まだまだ妖精の存在は信じているようです。先日も放課後は新しい女の子と約束して、妖精話に花を咲かせていたらしい。彼は8歳の今もなお、メルヘンの世界に生きています。

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 ※左はそうくんが現在ハマっている『獣の奏者』シリーズ。右の文庫がようたんの愛読書。いづれもとても分厚いのですが、いつの間にか読みおえています。

by higumake | 2010-09-09 23:00 | こども


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