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ほがらかに人を認められる人でいたいものだ。

7月末、書籍の最後のチェックをしに編集部へおじゃましました。全てのチェックが終わって、おつかれさま~のお茶をご馳走になっていたとき、最近どんな本を読んだか?の話になって、
私「家事育児の合間に本書いてたから、本読む暇なかったです(笑)!」
担当編集さん「そうでした!すみません~!」なんて話をしたものです。

でも夏休みに入り、へとへとに暮らしながらも(苦笑)ちょっとは本を読む気持ちが持てるようになりました。とはいえ小説はまだ読めず、手始めにエッセイをひとつ読んでいます。美容室で連載中のものを読んで、気になったので。

女たちの武装解除 (VERY BOOKS)

小島 慶子/光文社

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これ、雑誌「VERY」で連載されていたものをまとめ、更に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」がベストセラーになった産婦人科医、宋美玄さんや、作家高橋源一郎さんとの対談なども入っている子育てママ必読なテーマ満載の本でした!

子ども生むまでは「こどもなんていたっていなくたって関係ないよね」と言っていた人が、産んだ途端生んでない人のことを見下したりすることや、専業主婦が働く母を(またその逆を)あっちのひとたちはちょっとね・・・とやっぱり悪く言っていたりすること等に対して、

小島「他の人をおとしめるというのは、自分が正解であると思いこむためであって、誰も○をつけてくれないから、他人に×をつければ自分が○のような気がするから。」
宋「相対的に誰かを落とさないと自分を肯定できない。」
小島「だからってあんたに○ついてるわけじゃないよ。他の人に×つけて安心しているやな女ってだけだよ!って思うけど。」
宋「やっぱり夫にちゃんと認めてもらって、「子育てしてくれてありがとう、ぼくも手伝うよ」と満たされていたら他人にぺけをつける必要もないと。でもペケつける人が多い。やっぱり「女の敵は女」だなって。」

そういうところ、あります。人を非難すると、自分が優位に立ったような錯覚を起こせる。同じように暮らしていても、ちょっとうらやましかったり、ちょっと自分と意見が違うとすぐにそれは!と攻撃してしまう。でもそういうことを言ってしまう人って、結局は自分が満たされていなくて、自分の気持ちにも余裕がないから、人のことも認められないだけなのかもしれません。

平和な日々よりバトルの方がおもしろいので、マスコミもママ友地獄的な話をしばしば話題に出しますが、ママ友バトルなんて、ないところはないです。むしろ助け合って楽しい毎日。ほんと楽しいよ!だから心配せず生んで、って思う。でもそんなのは話題としてはおもしろくないのでしょうね。だからどこかで今も行われているらしいママ友バトルの話などを聞くと、言い合っているどちらも愛されてほしいな、と思ってしまいます。(そのためにはまずその人自身が他人を愛さないといけないとも思うのだけど。)でもどんな形でも愛されて、自分に自信を持てて、そして人のことにも寛容になれたら、世の中もっとやさしい雰囲気に満たされるよね。

私の大好きな、z会の長野先生のブログの一文も最後にご紹介します

私たちの生活ぜんぶがそうですね。あたりまえと思えばあたりまえのことでも、表現できる部分は表現してみたらどうでしょう。

私は家内の作ってくれた食事をおいしいと正直に口に出して言うことがよくありますが、これが逆にまずいときだけがみがみ文句を言う亭主だったら、作るほうは全然張り合いが持てないのではないかと思います。

適切なときに適切に称えることができるというのは、人間だけが持つ非常に高度な能力で、おおげさに表現してしまえば、人が神に近づけるのは他者を認められる瞬間だけだとさえ思うのです。



私にも人をうらやむ気持ちはあります。
そんなに恵まれているのに、まだ足りないというのか?と思ったり。
でもそれは自分だってそういうところがないわけじゃない。
そしておもわず批判したくなる人にも時には出会います。
でも、自分は人を批判できるだけの人間ではないという気持ちもあるから、
心の中だけで、それはどうかな?と思い、反面教師にします。
朗らかに人を認められる人でいたいな~といつも思います。
家族に対しても、他人に対しても。
人生、ほんとうに日々が修行ですね。

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今日もありがとう。

by higumake | 2014-08-10 12:27 | 日々のくらし


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