先日吉祥寺で手に入れた絵本、荒井良二さんの『たいようオルガン』。家でさっそく読んであげると、子供たちの中のなにかのスイッチが押されたようでした。その後は黙々とひたすらに画用紙に向かう子供たち。
主人公のゾウバスを作り(中央ようたん作)、私も作らされ(まわりの3体)・・・
お気に入りのシーンを描き(ようたん作)・・・(原作は「ゾウバス ボートにのりまーす おちゃ いただきまーす」なのですが、ようたんは「コウヒー」と限定していました。コーヒーではありません(笑)。)
紙を何枚も貼り合わせ、パノラマ的に風景を描き(ようたん作)・・・
そうくんもようたんと交代でページをめくりながら、トンネルシーンを納得いくまで2枚描き・・・
黒い闇を懸命にクレヨンで塗り(そうくん作)・・・
長い長い橋の絵は、長く長く紙をつなげて描き(そうくん作)・・・
小さな黒い紙(9×7センチ)に小さなゾウバスを描き、自分で考えて流れ星を貼り付けていた。小さく小さく黄色い画用紙を切って(ようたん作)。この画がほんとうにすてきなので、小さな額に入れてトイレに飾ってあげたら、「あ、飾ってくれたんだ?ようぴいの画が上手だから?」とようたん、喜んでた!
この絵本は作者自身が楽しんで描いているのがすぐに分かる。だから子どもにもその楽しさが伝わって、自らもわくわくするような絵を描きたくなるのかもしれない。
題名にもあるように「オルガンをひくたいよう」が本当は主役なのかもしれないけれど、子ども達は小さな小さなゾウバスに自らを投影するんだろうな。だとしたらゾウバスである子ども達は幸せです。だってたいようオルガンはいつもいつも鳴り響いていて、この世界を温かく見守ってくれているのだから。大きなものに見守られている実感、これ以上の安心と幸せはないと思うから。
(※上の画はそうくん作です。)