この週末は
『男はつらいよ』のフーテンの寅さんの故郷、柴又へ行って参りました。急遽思い立って前日にざっと調べただけだったのですが、ちょっと調べただけでもかなり惹かれる土地に思えました。同じ都内とはいえ、わが家から葛飾へはほぼ23区横断状態。いくつか乗換えをしてやっとつきました。
電車は4両編成だし、柴又駅は構内に踏切があったりして、すでに懐かし感いっぱい。駅前には寅さん像も立っていて、観光客らしき人たちが次々記念撮影をしていました。柴又駅は関東の駅100選にも選ばれているようです。
駅は写真左側にあるのだけれど、寅さんは帝釈天の方を振り返っているのです。
早速賑やかな商店街へ吸い込まれるように参ります。この参道が昭和な雰囲気満点でとても活気もあり、かなりテンションがあがりました。ラムネが冷やされていたり、モツ煮もあったり、焼き鳥も店頭でモクモクと焼かれていました。おいしそう!私たちはこの商店街で10円まんじゅうを30個勢いよく買いました。
こんなレトロ感溢れる駄菓子屋さんもありました。うわ~まだあるんだ~!という楽しいお菓子(ラムネのタバコとか型抜きとか小さな容器に入っている偽ヨーグルトとか!)や小さなおもちゃがたくさん。佐久間ドロップムーミンバージョンと、膨らましても消えないバルーン(知ってますか?)を思わずお買い上げ。店内にはピンボール台とそれを見守る梅宮辰也(像)もいましたよ(笑)。
そしてお昼は趣きある「えびすや」さんで天丼を頂きました。ガラガラと木戸をくぐると昔ながらな椅子にテーブルが。店は木造で古いけれど、隅々まで磨き上げられて、女将かと思われるぴしっと着物を着た年配の方は、店内の番台のようなところにいてせわしなく電話の対応をしていたり、私の背丈くらいある熊手が奥の壁に飾られていたり、その昭和な店内に一気に心をつかまれました!しかもここ、同じく小さな番台にいる店番の方から食券を買うシステムなのですよ。おもしろい。そして天丼はこのセットで1050円。リーズナブルだと思います!
映画の撮影があると、このあたりのお店はスタッフたちの控え室にもなってたようです。柴又は草餅も名物なのか?いたるところで手づくりの草餅も売られておりました。例に漏れずわが家も16個入り(630円)を購入です。あとで原材料を見たら「上新粉、小豆、ヨモギ、砂糖」のみ!まさに手づくりですよね。
そうそう、参道入り口付近には「映画の碑」もありました。山田洋次監督直筆の寅さんの有名な口上です。本当にここは、寅さんの街なのですね。
映画自体はちゃんと観たことが無いにも関わらず、マドンナが毎回出てくるところとか、これまた毎回タコ社長との言い合いシーンあるところとか、そういった寅さんの見所はなぜか知っているあたり、この映画はもれなく日本人の遺伝子に組み込まれているんじゃないかと思わされてしまいます。
下町人情たっぷりな参道の店店は、どこも趣きたっぷりで、歩いているだけでも心温まるものがありました。「なんで俺は下町生まれの下町育ちじゃなかったんだろう?」と夫も思わずつぶやいていたりして(笑)。でもそのくらいいいんですよ、雰囲気が!
柴又駅から200メートルほどの参道を行ったところにありました!
「柴又帝釈天」、松が印象的です。
寅さんはここの産湯を使ったという話になっていますが、その水はようたんが手を清めている御神水のことみたいです。神社仏閣では常に手水舎と煙の場所を探すようたん・・・もちろんこちらでもお線香の煙を自身にいっぱいかけ、「頭がよくなりますように。身体もげんきになりますように。」とお祈りを忘れないのでした。身体・・・元気ないのか!?
帝釈天は彫刻もすばらしい。本殿は彫刻ギャラリーにもなっています。境内では皿回しのような大道芸も行われていましたが、お参りして裏口から帝釈天を後にしました。この後我々は「寅さん記念館」へ行って見ることにしました。 ~つづく~